走る雲
4月から体調が安定せず、ほぼ1日中冷房生活している夏はさらにバランスを崩してしまった。
数日前にお寿司バーで食べた魚があたって、昨日一昨日ほとんどご飯を食べずに眠ることに徹していたら、ここ最近で一番体重落ちた。
顔がシュッとして、いつかの自分を鏡で見ているみたい。
昨晩は1時間ほど微睡んだだけで今日は朝からバイトへ行き、さすがに食欲はないがご飯をもりもり食べたし、いつのまにかお腹の気持ち悪さがなくなっていた。
食後すぐに寝落ちしてしまって、いつ敷いたのか分からない布団でさっき目が覚めた。
久しぶりの栄養が吸収された身体は、軽くて冴えていて中々拭えなかった気怠さは取れていた。
もう一度寝て起きたら、溜まった洗濯物と掃除をする。
気付けばほんの少し季節を超えて、夜は涼しく、風が心地よい。
風鈴と鈴虫の音が聞こえる。
季節の変わり目は雲の流れるスピードが早い。
満月から約一週間が経過して、曇った空にはなにも見えない。
昨日、ずっと会いたかった人たちに会えた。
眠れてる?父親と喧嘩していない?と尋ねる目が優しくて、たとえお酒のせいでも、本当に嬉しかった。
失ったものや時間は戻らないけれど、今あるもので、良い方向に進んでいけたらいいと思う。