魚座
今日は星座占い最下位の日だった。
バイトの面接に5分遅れたのが原因で即落ちて、そのすぐあとに階段から落ちた。
舐めてたなーなにもかも。
これまでバイトに遅刻したことは一度なのに、どうして今日遅れてしまったんだろう…
一度でもしていたら説得力ないか…
そもそも面接に遅れること自体………
お金ないし、膝痛いし、バイト決まらないし、遅れた自分を嫌悪するし、夕暮れ時に二度目に降り立った駅で涙した。
面接の前は、バイト(週0〜2回しか入れないからもうひとつ探してる)に行った。
そこではマスターの奥さんにしょっちゅう指摘される。
誤解されて指摘されることに毎回気が萎える。
わたしのミスもたくさんあるし、その倍指摘されるのが疲れていたせいもあって鬱陶しく感じた。
お姑問題とこんなことに愚痴垂れてる自分の行く末を不安に思う。
キックボクシングに行く時間が急遽1時間遅くなって、時間を潰し初めて数分で携帯の充電が切れた。
返さなければいけない連絡があって、携帯が気になったけれど、たっぷりと本を読む時間に当てることができた。
最近は携帯にへばりついていたから案外快適で、本の世界にすーっと馴染んだ。
『きいろいゾウ』
不器用でやさしいおはなし。語彙力がなくてそうとしか形容できない…
人と比べては違うことに落ち込んで、理想になれないことに落ち込んで、今日は本当に泣きそうだった。
ムコさんのように、自分に大丈夫と言ってくれる人が現れることはあるんかな。
信じることができる日はくるのかな。
それはわたしの努力次第かな。
堕落と突っ走ってしまう好奇心をどこかに置いておかないと、永遠に訪れない気がした。
よしもとばなな のいう、違うことしないことにもっと力を注ぐべきなのかも。
これはべき思考というより、もっと自然に、逆らわないように。
音楽を聴かない最寄りから自宅までの帰り道、きいろいゾウを読んだことも相まって、眼に映るいろいろと聞こえてくるいろいろと肌に感じるいろいろが豊かだった。
駐輪場にシロツメクサが咲いていることに気がついた。
夜にランニングする夫婦に憧れた。
蝉の鳴き声が心地よかった。
涼しい夏の夜は、あと夜が5時間くらい伸びてくれたらいいのにと願う。
人がいるのに見えないことの安心と寂しさの隣り合わせは、幸福の形。
ベランダからの切り取られた空には、星も月も見えない煮え切らないまぬけな紺色が果てしなく広がっている。